神事辞典
屋敷四方(四神)へのグイス
屋敷の神について
屋敷の神とは、屋敷内を守護する神のことです。屋敷の四隅や八隅(ヤシン)を守護しています。
「四隅」とは、次の四つの方向です。
北(ニーヌファ、子の方向) 東(ウーヌファ、卯の方) 南(ンマヌファ、午の方) 西(トゥイヌファ、酉の方)
八月には家内安全を願いヤナムンを払う御願を行い、二月、十二月は屋敷の神に感謝の御願を行います。地域によっては屋敷の東側に屋敷神を祀っているいる家もあります。
火の神の御仕立てでご用意いただくもの
- ビンシー
- ビンシーがない場合は、「仮ビンシー」として5cm位のタッパー(丸か四角)を3個ご用意ください。
>ビンシー及び仮ビンシーに次の物をセットしますのでご準備ください。 >セットの仕方は屋敷御願参照- 〈1〉洗ったお米(アライミハナ)と洗っていないお米(カラミハナ)……8分目程度 (※アライミハナはよく洗ってしっかり乾かしてください。
- 〈2〉お酒(市販のお銚子型・月桂冠など)……2本 (※空瓶だけお持ちの方は中身に泡盛をお入れ頂きご準備ください。)
- 〈3〉盃……無い場合はお猪口などでも結構です。
- 〈4〉お塩……島マース・1袋 (タッパーの8分目程度)
- ヒラウコー(沖縄線香)
- 15本3セット
- ウチカビ(打ち紙)
- 3セット
- シルカビ(白紙)
- 3枚重ね3セット
- ウブク
- 3台 ※ウブク専用の杯に盛ります。炊きたてのごはんを用意してください。
- チャーギ
- 1束(チャーギ・クロトン・若竹など)
- 香炉用灰
- 2〜3袋
- ◎ 事前に準備していただくこと
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- ・葉物は水を取り替え、枯れていたら新しい物に挿し替える。
- ・酒などのお供え物はいったん下げ、器を洗い乾かし、あらたに入れ直してからお供えする。
- ・香炉は清潔な布を使いお酒で拭く又は洗い、「顔」が正面になるようにセッティングする。
火ぬ神(ヒヌカン)あれこれ
- お供えした塩やご飯は神さまからの「ウサンデー(お下げ物)」です。
「ウサンデーサビラ(お下がりさせていだだきます)」と言って別の器に移していただきましょう。
お塩はお清めに使ったり、小さな袋に入れてお守りとして持ち歩くのもいいですよ。 - 良い出来事を報告したり、お礼をするときは、赤ウブク(赤飯)をお供えするとなおよいです。
- 各部落の火之神様から各屋敷の台所までおつなぎ(お通し)いたします。
- ヒヌカンのお世話としては、毎日水を替えましょう。お線香は毎日立てる必要はありません。(1日・15日に供えましょう)
- ウブクやお酒は 1日・15日にお供えしましょう。その時お塩も新しく替えましょう。